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<JEIものがたり>フリーロック

2019年08月28日 [ 社長コラム ]


お盆休みはご先祖様、ご家族に感謝する時間が持てましたでしょうか。
今月から「JEIものがたり」と題して、JEI製品の生い立ちを書きます。
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フリーロックは五十八年前、弊社創業者、私の父、宮崎長生が
国産初の電気錠として開発したJEI一番最初の製品です。
遠隔操作で自由に開け閉めできると言うことで、
創業者の父、私の祖父、宮崎忠一が命名しました。
祖父は戦前から東南アジア相手の輸出入の商売をしており、英語が堪能でした。
読んで字のごとく、フリーに、自由に開け閉めできる錠前という
単純明快なネーミングですね。
創業者は学校を出てから富士輸送機(現フジテック)に入り、
エレベータの営業をしていました。
転勤が嫌で、辞めて祖父の会社へ戻りましたが、
電気電子の技術者である自分が貿易業などつまらない、とJEIを創業しました。
創業者は新しい物好きで、家には大きな通信機やカメラや車など色々な物があり、
様々な技術分野に興味を持って研究していたようです。
その中でなぜ電気錠を選んだのか、良くわからないのですが、
生前何度か聞きましたが明快な答えは返ってきませんでした。
しかし、電気錠というものにドキドキワクワクしたに違いありません。
JEI創業当時、電気錠は輸入品しか無く、高温多湿な日本の風土に合わず、
すぐに故障する難点がありました。
そこで、雨風に強く、耐久性に優れた電気錠を日本に広めたいと、
電気錠の開発に取り組みました。
そして生まれたのが、完全密封機構のフリーロックです。
優れた耐久性、耐破壊強度を持つフリーロックは画期的な製品でした。
しかし、電気錠というもの自体の認識が日本ではまだまだ低く、
市場を作るには苦労が多かったのです。
創業当時は遠隔操作ができるので大邸宅に便利なのではないかと、個人宅を狙っていました。
ご主人が帰宅して、インターホンを鳴らす、
お手伝いさんが走ってきて門扉の鍵を開ける、という不便さを
遠隔操作で室内から即、解錠できるようになればとても便利ですから。
私も子供でしたが、個人宅向けの黄色い折り込みカタログを三つ折りにして、
家族で車に乗り、みなで高級住宅地をポスティングしたものです。
それ以降、フリーロックの市場性が徐々に認められ、美和ロック、
松下電工(現パナソニック)能美防災向けにOEM供給するようになりました。
当時、非常出口が施錠されて逃げられず、火災で死亡する事故が多く、
創業者は建築基準法や消防法の改正を国に働きかけ、
電気錠の優れた防災機能=非常出口一斉解錠装置を世の中に広める活動を続けました。
今では火事になって扉が開かずに焼け死んだといったニュースは皆無となりました。
見えないところで命を守る電気錠。日本の電気錠の歴史はフリーロックから始まりました。
今、JEIが防犯防災システム、セキュリティシステムで商売できるのは
ひとえにフリーロックがあってのことです。
JEIのアイデンティティはフリーロックにあるのです。めざせ、再びの電気錠日本一。
今月もありがとうございます。

日本電子工業株式会社
山之口良子

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