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2022.01.28(金)

  • 社長コラム

求心力の要に「志本主義」

今月は日経新聞12月 一橋大学客員教授 名和高司氏
「求心力の要に『志本主義』」について書きます。
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企業が利益だけを重視する姿勢に変化が見られている。
90年代バブル崩壊、その後の世界金融危機など
金融資産だけを重視してきたシステムに代わる新しいパラダイムが必要だ。
鍵を握るのがパーパスだ。
企業の存在意義とも訳されるが目指すべき「志」とも言い換えられる。
その企業の「らしさ」はどこにあるのかを
北極星のごとく示すのがパーパス、則ち「志」だ。
今後は志本主義が中心になる可能性がある。
日本では志を重視する立場として渋沢栄一らが知られている。
松下幸之助や本田宗一郎に見られた考えだった。
企業内のダイバーシティが高まれば、
求心力を保てずに空中分解してしまうこともある。
それを避けるためにも存在意義の明確化が必要だ。
パーパスはインクルージョン(包摂)の起点でもある。
パーパスは社員の心を揺さぶり、
その企業が実現する未来を示すものでなければならない。
社是や社訓は企業から与えられたものであるのに対し、
パーパスはより能動的でその言葉を聞いただけで
高揚感を覚えるような点に特徴がある。
ソニーの「世界を感動で満たす」は優れたパーパスだ。
言語化するだけではいけない。
パーパスを中心に据え、社員が自分事としてとらえる必要がある。
米ハーバード大学の研究では中間管理職以上が
パーパスを自分事としてとらえると収益が向上するとしている。
挑戦する価値は十分にあるはずだ。
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パーパスという言葉は最近新聞でも良く目にします。
志をもった経営と言えば、JEIは生命を守る技術を拓くという志があります。
稲盛塾長が言われる事業の意義を明確にするに通じます。
その企業を貫く一本の背骨。向かう道筋は色々あるでしょうが、目指すところは同じ。
一人一人の力は小さくてもベクトルを合わせることで大きな力になっていく。
売り上げ利益がその後についてくるのは当然です。
北極星のように自分たちの行く先を示す、
自らの心から発する、心を揺さぶる言葉、いいですね。
JEIも考えてみましょう。JEIパーソンの『JEIパーパス』を。
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株式会社JEI
山之口良子

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