11月12日(火)「妻の絵」
2013年11月12日 [ 広報ブログ ]
『万葉集』は、現存する日本最古の歌集です。
中でも現代人に愛されているのは、
日本防衛のために、九州北部に向かった防人たちの歌です。
防人の中には、愛する妻を描いた絵を持って、任地へ行きたいと思う人もいたようです。
わが妻も 絵に描きとらも 暇(いづま)もが
旅行く吾(あれ)は 見つつ偲ばむ
歌の意味は、「私の妻をも絵に描きとる時間が欲しい。
旅をつづける私はそれを見ながら偲ぼうに」というものです。
「暇(いづま)」とは「いとま」の東国の方言で、「ひま、時間のゆとり」のことです。
また、夫を思う妻の強い思いが、面影となって現れる歌もあります。
わが妻は いたく恋いらし 飲む水に
影(かご)さえ見えて よに忘られず
これは「私の妻はひどく恋い焦がれているに違いない。
飲む水に影さえも見えて、決して忘れられないことだ」という意味です。
「影(かご)」は「かげ」の東国の方言で、「姿、面影」のことです。
厳しい仕事に向かうからこそ、夫婦の心をひとつにして乗り越えるのでしょう。
今日の心がけ◆夫婦の心を合わせましょう
(引用:「職場の教養」11月号 11月12日)
「職場の教養」は、弊社では毎朝朝礼で輪読しています。
ただ、平日は皆で読みますが、なかなか休日分が読めないでいます。
また、平日も直行の社員は読めないままでいることが多いと思います。
これから、できれば平日・休日問わずブログでアップし、
読む機会を増やしていただければと思います。
ありがとうございます。