メタボリックシンドロームをどのように認識していますか?
2016年11月01日 [ 健康経営通信 ]
文責:チャランギート・ヒデ
見た目だけで判断しない?!
メタボリックシンドロームをどのように認識していますか?
メタボリックシンドロームとは?
「内臓脂肪症候群」とも呼ばれ、複数の病気や異常が重なっている状態を表します。
腸のまわり、または腹腔内にたまる「内臓脂肪の蓄積」によって、高血圧や糖尿病、
脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病の重なりが起こっていることを示しています。
そして、この状態は、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化を急速に進行させてしまいます。
つまり、それぞれの病気の診断基準を満たさない"予備群"や"軽症"の状態であっても、それ
らが 2 つ 3 つと複数重なっている場合は、動脈硬化の進行予防という観点から"すでに手を打
たなければならない状態"として捉える、ということが「メタボリックシンドローム」の考え方
なのです。
あなたは大丈夫?!思わぬ落とし穴にご注意を!
「太ってないから大丈夫?」
「おなかが出ていないから大丈夫?」・・・いえいえ、そんなことはないんですよ!
少し前までの判断基準は「腹囲」「高血圧・高血糖」「脂質異常」であれば、
メタボリックシンドロームと診断されてきました。
しか~し!最近では太っていなくても"血圧・血糖値"などの数値が高めの場合でも、
心筋梗塞などの発症リスクが増えているんですよ!
・・・したがって、BMIが 25 以下でも「血圧」「血糖値」「脂質異常」があれば、
メタボリックシンドロームと同じように注意が必要なのであります!!
メタボリックシンドローム診断基準
下記の中で①に加えて、②~④のうち 2 つ以上の項目が当てはまると、
メタボリックシンドロームと診断されます・・・
①腹囲・・・男性:85cm 以上、女性:90cm 以上
②血糖・・・空腹時血糖値 110mg/dl 以上
③脂質異常・・・中性脂肪 150mg/dl 以上
HDLコレステロール 40mg/dl 未満・・・のいすれかまたは両方
④血圧・・・収縮期血圧 130mmHg 以上
拡張期血圧 85mmHg 以上・・・のいずれかまたは両方
★☆さて、皆さんは如何でしょうか。是非この機会に、健康診断書とにらめっこしてみて下さい☆★
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生活習慣病予防で出来ること!!
ーSTOP座すわりすぎー
●人体の筋肉の70%が足に集中
座りすぎると、心臓病、糖尿病、癌など生活習慣病にかかりやすくなり
ます。1日のうち、座ってる時間が9~11時間になると、死亡率が1.4倍に
なるという報告があります。又、中性脂肪が増加します。
●ではどうすれば
1日に30分~1時間位歩くからと言っても、座ってる時間が長いと効果は
ありません。30分に1回3分間程度立ち上がって屈伸や足踏みなど軽く足
を動かす(ヒラメ筋を動かす)事が重要です。どうしても立ち上がれない
場合は、座ったままでもいいので、かかとを上げる運動をします。
●さあ実践です
以上の事から、在社時、15時の休憩前に行う業間体操の重要性も分かっ
てもらえたのではないでしょうか。
さあ皆さん、例え椅子に座ったままの姿勢からでも、実践しましょう。