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無駄金?それとも投資?

2019年02月28日 [ 社長コラム ]


一年で一番寒い時期を過ぎて、春近いこの頃、
一番仕事充実の時期でもあり、栄養休養を取って、健康第一にお過ごしの事と思います。
今月は二〇一八年五月一四、日経新聞明日への話題、
前カルビー会長松本晃氏 無駄金?それとも投資?について書きます。
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やたら会社のお金を使いたがる人が居る。そんな人に限ってお金を稼ぐことが苦手だ。
「会社の金なんて、一円も無い、全てはお客様からいただいたものだ。
使っちゃいけないなんて言ってはいない。
お客様からいただいたお金だから無駄な金を使うな、といっているだけだ。」
会社には損益計算書というものが存在する。
簡単に言うと、幾ら売って、それを幾らで製造したか。
その差額の利益からいろんな費用を使った結果、どれだけ残ったか、というものを数字で表したものだ。
ところが、そのいろんな費用をどれだけ使ったかというのがクセモノだ。
あまりきれいで無い表現を使えば「味噌も糞も一緒くた」なのだ。
人件費も交通費も電話代も交際費も、それ以外の種々雑多な費用も、
この中に閉じ込めて最後にフタをしてしまうと何が何だかわからなくなる。
しかし、考えてみればこの費用は大まかに二つに分けて然るべきだ。
一つはそのお金が将来の再生産につながるものだ。それは別の言葉で言えば投資だ。
残る一つは将来の再生産には繋がらない、いわばただのムダ使いだ。
しかし、一般的に社員は、しかも特にトップマネジメントは、
成果に比べて少ない給料を、会社の金を無駄に使うことで敵をとろうとしてしまう。
会社の金だからと言って無駄金を使うことと、
無駄金を使わずその分を給料やボーナスにして社員に配ることの
どちらを皆は希望しているのであろうか?そんなことは自明の理だと思うのだが。
そんな私も昔は随分ムダ金を使ったものだ。今となっては恥ずかしい。
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前カルビー会長の松本さんは現在ライザップの社長として業績不振の元凶のように言われていますが、
傾いていたカルビーをフルグラのヒットなどで見事に再生させた立役者です。
確かに会社のモノだと、あまり大切に使おうとか思わず、ちょっと古くなったら捨ててしまう、
会社の費用だからこれくらいなら使ってしまおう、となりがちです。
ものは生きている、大切にしてくれる人のために一生懸命働いてくれます。
だれだって、給料やボーナスが多い方が良いです。ボーナスは成果の配分です。
お客様からいただいた売上げから仕入れと経費を差し引いた利益の多寡によって決まります。
だから、仕入れが少ないと利益は増えますし、経費が少なければ利益が大きくなります。
経費の中で一番大きいのは人件費です。皆さんのお給料ボーナスです。時間がお金です。
よって、私達が時間のムダ使い、つまり、再生産に繋がらない仕事をいかに少なくして、
再生産、投資に繋がる仕事に多くの時間を割けるかによって決まります。
給料が少ないから、この経費を会社で落として自分のモノにして取り返そうとすると、
その時は得した気分ですが、回り回って自分の、みんなの給料ボーナスを減らすことになり、
自分と仲間の将来の投資のチャンスを減らすことになります。
私はいつも「先憂後楽」を肝に銘じています。
皆さんの楽しみにおくれて楽しむ、それが経営者の利他であり、
株主の方々や従業員の皆さんから負託された役割にお応えすることだと確信しています。
皆さんの営業車がアストンマーチンになったら、私もNSXかコルベットを会社で買っていただきます。
楽しみだなー

日本電子工業株式会社
山之口良子


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