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AIが招く帝国の逆襲

2023年06月28日 [ 社長コラム ]


今年は梅雨入りも早く、暑さの到来も早いかもしれません。
体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
今月は日経新聞 5 月 23 日オピニオン欄、
「AIが招く帝国の逆襲」について書きます。
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マイクロソフトがヤフーに買収を提案したのは 08 年だった。
交渉は迷走し、買収は失敗する。
検索でグーグルの地位は守られてきた。
しかし逆襲が始まった。
オープンAIを味方につけたマイクロソフトは
ググる以外にも便利な情報の探し方があると人々に気づかせた。
今回の検索バトル、グーグルとマイクロソフトによる
巨人たちの激突の色彩が濃い。
05 年、アップル創業者のスティーブジョブズ氏が
米スタンフォード大の卒業式で披露した
「点と点を結ぶ」という話は示唆に富む。
中退した大学で偶然受けた
カリグラフィー(美しく文字を書く技法)の授業。
何か目的があったわけでは無いが、
後に自社のパソコンに様々なフォントを搭載するきっかけになった。
その時は単なる点でも、のちに別の点と繋がって
人生を一変させることがある、そう学生たちに説いた。
イノベーションもきっと同じだ。
意外なプレイヤーが登場し、思いがけないアプローチで
固定化した産業に新風を吹き込む。
民泊仲介の米エアビーアンドビーはホテル・旅行、
ライドシェアの米ウーバーテクノロジーズは
タクシー・配送の業界を刺激した。
新興勢力の振る舞いはときに荒削りで人々を混乱させるが、
新たな試みが多ければ多いほど、社会が前進するチャンスも広がる。
GAFAMのような巨人同士のぶつかり合いが競争を促すのは歓迎だが、
その背景で新たな芽が摘まれてしまうようでは困る。
マイクロソフトのブラッドスミス社長は 4 月のインタビューで
オープンAIを買収する計画は無いと明言したが、
オープンAIが潜在力を発揮できるパートナーでいられるか。
大企業とスタートアップとイノベーション。
その関係性を考える上で目が離せない。
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中国 4000 年前の書、易経に、
社会を変革するのはいつも底辺から、と書かれています。
明治維新も下級武士からわき起こった潮流でした。
巨大テック企業のインフラの上で、
新興企業のサービスや製品が日の目を見る可能性も増えます。
スティーブジョブズの名言には色々ありますが、
点と点を結ぶという話は初めて聞きました。
確かにその時は点に過ぎない情報や感情が、
あるものと結びつき、意外な発見や発想に繋がることは
皆さん経験があるのでは無いでしょうか。
色々見る、触る、聞く、実体験するなど
インプットの点がいくつもあれば、
脳内の問題意識、もっと良くならないかな、
もっと楽にできないかな、というドライブがかかると、
点と点がぎゅーっと寄り集まってくるといった感じでしょうか、
思い当たることありますよね。
ここで大事なことはインプットだけでは何か生まれることはない、
インプットの点を結ぶ、組み合わせる、出会わせる、
突破したいという意思の力、風が頭の中で吹くと、
違うものが現れてくるということです。
ここには大企業だからできるとか
中小だからできないとかはありません。
チャンスの女神は等しく皆さんの前を通り過ぎています。
前髪をギュッとつかんで
電気錠のJEIここにあり、と宣言したいです。
今月もありがとうございます。
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株式会社JEI
山之口良子


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