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産業データのGAFAを

2024年02月28日 [ 社長コラム ]


一年で最も寒い季節、仕事も健康もご自身で
しっかりとコントロールされていることと
存じます。
今月は日経新聞11月14日
「産業データのGAFAを」について書きます。
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業績を手堅く伸ばした米IT大手GAFA。
地球上のデータをさぞかし握ったことだろうと
思われがちだが買いかぶりだ。
グーグルは検索エンジン、
アップルはスマートフォン、メタはSNS、
アマゾンは電子商取引と積み上げていくと、
それらで生じる個人データまたは
BtoCデータとされるものは世界中の企業が
関係するデータ量の1割ほどだと推測されている。
では残る9割は何かと言えば、産業データあるいは
BtoBデータと呼ばれ、企業間の受発注や工場の
稼働状況、モノとインターネットをつなぐ
IoTなどの情報だ。争奪戦が今後激化するのも
まさにそこだ。
データの多くは個別企業の自社システムや
クラウド上に眠り、加工して様々な付加価値を
つけていくプラットフォーマーと呼ばれる存在が
未だ居ない。
ウラノスエコシステムという
プラットフォーム(情報基盤)構想が日本で
動き出したのをご存じだろうか。
EUはガイアXという官民プラットフォームを
すでに構築し、域内で売る製品の開発や
生産に関する情報提供を企業に求め始めた。
一種のデジュール(政策的な標準化)競争が
始まったと言える。データを巡っても
半導体や電池のように国や地域で覇権を
競う時代だ。だが、いずれにとっても問題は
企業の対応になる。産業データを握るには
自社、相手先との間で書式や表現形式など統一する
気が遠くなるような作業が必要となる。
産業データでGAFAのような存在が現れなかったのも、
その壁が理由だ。
だが突破口を開く技術の可能性もある。
米エヌピディアの画像処理半導体GPUと
スノーフレイクという米新興企業のソフトウエア
技術を組み合わせ、データを繋ぎ合わせるそうだ。
普及が進めばチャットGPT に続く革新が
起きるかもしれない。
データが企業間で深く連携できるなら、
経営の効率化や技術革新が今より容易になる。
GAFAを超える産業データの巨人が誕生する
可能性もあるだろう。データを守る経済安全保障も
大事だが、最も期待されるのは企業が情報から
価値を生むデータ駆動型の経営に目覚めることだ。
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ISOもそうですが
規格や標準を押さえるということは
莫大なビジネスの根っこを押さえることになり
それが生む利益や利権ははかりしれません。
紀元前には尺度を制するものは世界を制す
と言われたのと同じです。
ウラノスエコシステムを私は知りませんでしたが
スマートビルディングも構想の中に入っています。
建物からの様々な情報、人の動き、
エネルギー消費など、情報の塊でもあります。
セキュリティつまり人の出入り
犯罪を未然に防ぐ情報
災害の被害を最小限に抑える方策 など
収集した莫大なデータからAIで処理された情報が
大きな価値を生むかもしれません。
それをひもとくプラットフォームがあれば
どのメーカーも安価に使えるかもしれません。
勿論悪用する企業も出てくると思いますが
正しい活用方法を考えてみましょう。
情報が大量に集まると
課題が見えてくるかもしれません。
今月もありがとうございます。
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株式会社JEI
山之口良子


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