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伝わるスピーチの秘訣は"自虐的ギャグ"にある?!

2017年08月28日 [ 社長コラム ]


記録的な暑さが続きますが、夏はとても暑い、冬はすごく寒い、当たり前ですが良いことですね。
今月は日経新聞6月池上彰氏の大岡山通信 若者たちへコラム、「海外ではジョークが大切  伝わるスピーチの秘訣とは」について書きます。

 フェイスブックの創設者で、最高経営責任者(CEO)であるマーク・ザッカーバーグ氏が5月末に米ハーバード大学の卒業式で行った祝辞が話題になっています。
東京工業大学の講義で、この内容を取り上げました。
■ザッカーバーグ氏の自虐的ギャグ
 ザッカーバーグ氏はハーバード大学在学中にフェイスブックの事業を始め、これが爆発的にヒットすると、さっさと大学を中退。アメリカ東部のボストンを去り、西部のカリフォルニアに本拠地を移して事業に専念しました。「せっかくいい大学に入ったのだから、せめて卒業してから......」などとは考えなかったのですね。それが成功の秘訣でした。このあたりは、やはりハーバード大学を中退したマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏と同じでした。
ザッカーバーグ氏は米ハーバード大学に来賓として招かれ、卒業生らに祝辞を送った。
大学を中退したにも関わらず、卒業式に来賓として呼ばれ、祝辞を述べさせる。ハーバード大学の包容力もたいしたものです。
 祝辞の冒頭、ザッカーバーグ氏は、「あなた方は僕ができなかったことを成し遂げた」と卒業生を持ち上げます。これ、本人は中退したので卒業できなかったことをネタにした自虐的なギャグです。
これを受けて私は、「君たちも将来、海外でスピーチをすることがあるだろう。そのときには、必ずジョークで笑いを取ってから始めなさい」とアドバイスしました。
日本人はとかく真面目過ぎて、話が面白くないと思われてしまうからです。
軽いジョークから始めれば、「この人は面白い話をしそうだ」と観客が身を乗り出してくれるはずです。
とはいえ、なかなかジョークから始めるのはむずかしいもの。
そこで私は、たとえば次のようなものはどうかと提案しました。
「日本人は真面目でジョークから始めることができません。それどころか、開始時間が遅れたとか、予定通りに進まないとか、とかくお詫(わ)びから話し始めることが多いのです。
 というわけで、私も、本日はジョークが思いつかないことをお詫びします」
 これも自虐的ギャグです。人はつい自慢をしがち。でも、他人の自慢話など面白くありません。自分の失敗や欠点、能力のなさを紹介することで、親しみを持ってもらうことができるのです。
ザッカーバーグ氏は、さらに自虐的ギャグを積み重ねます。
自身がハーバード大学で最初の授業に出席する際、Tシャツを前後逆に着ていたため、周囲の学生が声をかけてくれなかったという失敗談を披露したのです。「あのザッカーバーグでも最初はそうだったのか!」。聴衆は急に親近感を持つはずです。

■具体例が説得力高める
 スピーチで大事なのは、自分の言いたいことを裏付ける具体例を提示すること。抽象的な話ばかりでは説得力がないからです。
 ザッカーバーグ氏が持ち出したのは、かつてジョン・F・ケネディ大統領が米航空宇宙局(NASA)を訪問したときのエピソードです。ホウキを持った清掃員に何をしているのかと尋ねたところ、清掃員は「私は人類を月に送る手伝いをしているのです」と答えたというのです。
 この挿話から、ザッカーバーグ氏は何を言いたかったのか。それは、「目的」の大切さでした。では、「目的」には、どのような意味があるのか。
 ここで紙数が尽きました。続きは次回にしましょう。話をここで中断するのは、読者のあなたに「次も読んでみよう」と思ってもらおうという「目的」があるからですが。

 有名なザッカーバーグ氏もスピーチには苦労されているようです。是非自分のスピーチに取り入れたいです。NASAの清掃員の答えは素晴らしいです。普通なら見てわかるでしょ、掃除しているんです、と答えそうです。組織では、上から下まで目的によって串刺しされて、どこを切っても同じ目的面が見えるというのが理想です。当社の目的はなんでしょうか。全従業員の物心両面の幸せ、お客様に安心、安全をお届けし、社会に貢献すること。毎日の朝礼で事業の目的を唱和しています。それをブレイクダウンした自分の仕事の目的、意義を毎日考えていますか。これが無いと作業になってしまいます。流されて行くだけです。
事業の目的を果たすために、全社目標、部門目標があり個人目標があるので、その方向性を合わせる必要があります。皆さんの頑張りが同じ方向に向かって2倍にも3倍にも生きるように、上司とともに方針と戦略を進めていきます。目標管理はとても大切なのです。これは上司が管理するものではなく、自分で目標進捗確認する必要があります。
ノルマと目標は違います。大きな目標は人を育てます。必死で背伸びして創意工夫するからです。大きな目標に向かって、仲間に感謝、今日の仕事に感謝して進んで行きましょう。今月もありがとうございます。

日本電子工業株式会社
代表取締役社長 山之口良子


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