1962年創業の信頼と実績、国産初の電気錠・電気錠制御盤メーカー。設計・開発・施工・修理・保守まで一貫対応。

HOME  >  JEIブログ  >   社長コラム   >   お金の出口~何にどう使うか~

お金の出口~何にどう使うか~

過ごしやすい季節はあっという間に過ぎていきます。今月は今週の倫理、三月三十日号より書きます。

ある夫婦が、講師を駅まで送迎しました。以下はその時の会話です。
妻「お札(紙幣)にアイロンをかけると、なぜか家計費の支出が少なくて済むのですよ」
夫「本当にそうなのです。以前は家内に言われるまま、毎月三十万円ずつ渡していました。足りない時は、そのつど必要額を渡していたんです」
妻「『今月は少し足りなくて...』と追加をお願いすると、決まって夫婦喧嘩になるのですが、お札にアイロンをかけ始めてから、一度も夫婦喧嘩がないんです。追加の要求をしないから(笑)」
夫「追加要求どころか、妻のほうから『家計費は月二十万で大丈夫』と言うのですから、喧嘩になるはずがないですよ」
講師「なぜ月に十万円もの削減ができたのでしょうか」
妻「強いていえば、お札にアイロンをかけるようになってから、支払いをする際に〈これは○○のお金、これは○○に要する費用〉というように、お金の使い道に気を配るようになりました」
講師「なるほど。それで結果として、使途不明の無駄遣いがなくなって、不要な物を買わなくなったのかもしれませんね」
妻「それに、ひと手間かけてシワを伸ばしたお札でしょう。支払いをする時も、自然に〈行ってらっしゃい、またお友達を連れて帰ってきてね〉と、心の中で唱えて送り出すようになりましたね」

紙幣にアイロンをかけ、しわを伸ばして扱うことは、金銭を大切にするほんの一面の実践です。肝心なのは、その行為の奥にあること、すなわち「何のために支払うのか」と、金銭の使途を考えるところにあるのでしょう。これを企業経営に応用した場合、「何のために」利益を上げるのか、その利益を「何に使うのか」と問い続けるうちに、経営のより高い精神的意義が明確になってきます。単に欲望から金銭を残そうとするのではなく、利潤を得て、永続的に社会に貢献できる会社を目指すなら、そのために会社を大きくしようとすることは「活きた金銭の使い道」に他なりません。
金銭は、自らを活かして使ってくれる人や会社のもとに集まるという習性を持っています。また、よい会社には、金銭だけでなく、人も物も情報も同じように集まってきます。金銭の習性をよく理解し、金銭が友達を連れて集まってくるような会社、「儲ける」のではなく、自ずと「儲かる」ような会社を目指したいものです。

硬貨、紙幣の形をしていると、お金だ、と意識しますが、これが製品や基盤などの部品に姿を変えていると、お金だという意識が薄れます。ものを大切に使う、その機能を最大限に発揮させてくれる人の所にものは集まります。人も同じです。その人を大切に思い、最大限、能力や良いところを引き出して発揮できる場を与えてくれる上司の所に人は集まり、このリーダーのためならと、懸命に仕事してくれます。するとドンドン良いものが生み出されていきます。お客様に喜ばれます。結果として売上が上がり利益が上がります。そして、その利益はどこへ行くでしょうか。社員皆さんの給与賞与になります。蓄積した利益は内部留保となって、会社の危機に備える蓄えとなります。そして蓄積した利益で社会還元します。より品質の高い製品を開発する、顧客満足度を上げるためのサービスを開発する、多世代間交流武道場を建てる、老人ホームを作る、学校を建てる、美術館を建てる、子供から大人お年寄りまで学べる場を創る、社会に潤いと愛をもたらす本を出版する、お金の出口は無限です。当社の事業の目的、経営理念に照らし、お金そのものではなく、お金を何に、どう使うか、企業の信が問われます。儲かる、という文字は信じる者と書きますよね。皆さんはどんなお金の出口を探したいですか。今月もありがとうございます。

日本電子工業株式会社
山之口 良子

PAGE TOP