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論語 ~五美四悪~

2019年03月28日 [ 社長コラム ]


今年は平成が新しい元号に変わる変化の年です。
そのような場面に立ち会える事、とても幸せです。
今月は安岡定子先生の論語講座より五美四悪について書きます。
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子張、孔子に問うて曰く、如何なればこれ以て政(まつりごと)に従うべき。
子曰わく、五美を尊び四悪をしりぞくれば、これを以て政に従うべし。
(子張が孔子に問う、どうすれば政治がうまく行きますか、
五美を尊び、四悪をしなければ良い政治となる)中略 
子張曰く、何をか四悪と謂う(いう)。子曰わく、
○教えずして殺す、之を虐(ぎゃく)と謂う。
(指導せずに駄目だという結果で判断する、これはむごいことである)
○戒めずして成を見る、之を暴(ぼう)と謂う。
(注意する、気をつけよと言わずに成果だけを求める
、やっときな、と放り投げる、これを無茶苦茶という)
○令を慢(ゆる)くして期を致す、之を賊(ぞく)と謂う。
(命令をきちっと出さず期日だけを守らせる、これをそこなうと言う)
○之を猶(ひと)しく人にあたうるに、
出内(すいとう)の吝(やぶさか)なる、之を有司(ゆうし)と謂う。
(皆に等しく公平に与えるモノがあるにもかかわらず出し惜しみする、
これを小役人根性という)
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この章句は論語の中の最後から二番目で、孔子の言葉の集約、
あとがき的章句と言われているそうです。
ここにある四悪を私達は日々やっていないでしょうか。
部下を持つ方はもちろんのこと、私は部下が居ないので関係無い、ではなく、
仲間や、協力業者さん達に対して知らず知らずこのような対応をしていないでしょうか。
駄目な結果はその人だけの責任でしょうか、
ついその人を責めるだけになってしまいますが元(もと)は自分では無いでしょうか。
仕事のスタート時点でその目的、工程を確認、中間確認地点の報告連絡相談の取り決め、
必要なスキルは身についているか、しっかりと指導して取りかかったか、など
胸を張って言えるでしょうか。
過去起こったトラブルや失敗例を元に、注意点を示唆し、
それを繰り返さない対策を十分練って取りかかっていますか、
見て見ぬ振りをして、放置し、ほら、やっぱり失敗した、と叱っていませんか。
これやっといて、とブン投げて、全体工程や客先期日、最終できあがりの姿を十分理解させて、
自分の担当部分の位置づけや時間軸をキチンと認識して取りかかれていますか。
必要なツールや情報を始めから与えず、独占し、
小出しにして自分の存在価値を得ようとしていませんか。
自分に与えてもらったことに感謝せず、もっともっと与えてもらう事ばかり考えていませんか。
あなたのスキルは、仕事を通じて、お客様から、今までの仕事の積み重ねから、
お給料をいただきながら身につけさせていただいたモノです。
後進に伝えることをけちってはいけません。
ケチ根性の小役人は大人(たいじん)になかなかなれません。
ベテランも、若手も、これから迎える新入社員の皆さんを快く迎え、
強卒に育てて行くために心したいですね。
ふーんで終わらず、これを読んで自分の今日の行動を振り返ってみて下さい。
今月もありがとうございます。

日本電子工業株式会社
山之口良子


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