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会社を最速で変化させる

2018年12月28日 [ 社長コラム ]


一年過ぎるのは早いです。
年末年始は一流のモノに触れるチャンスですから大いに楽しんでください。
今月は『あなたの会社が最速で変わる7つの戦略』神田昌典・著 より書きます。
お正月一年の計をたてる参考にしていただけたら幸いです。
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これから会社は、過去からの延長で生き残るのではなく、
むしろいったん死を受け入れ、再生するぐらいの変化を遂げる必要がある。
言い換えれば、未来に似合うビジネスへと完全に進化しなければならない。
しかも、その決断のタイミングが、カウントダウンに入っている。
日本の人口は、二〇〇五年から減り始めたといわれるが、
じつは消費が最大となる五十代人口は増えていたので、総支出額はいまも増え続けている。
しかしそれも、二〇二〇年頃にはピークアウト...
人口だけではなく、使うお金の額がついに減少し始めるのである!
さらに二〇二五年には、年齢構成上、最も人口が多い団塊世代(約八〇〇万人)が
すべて後期高齢者(七五歳以上)となる。
その結果、国民の五人に一人が七五歳以上、三人に一人が六五歳以上という、
人類が体験したことがない超高齢化社会に日本は突入する。
二〇二五年以降は、熾烈(しれつ)な食い合いを始める。
既存の市場で残るのは、本当に強い、ほんの一部の会社だけになっていくことは、
火を見るよりも明らかである。
これだけの大変化は、江戸時代から明治時代へのシフト、
太平洋戦争終戦前から終戦後へのシフトに匹敵するほどだ。
武士や軍人が役割を終えたように、たった十年で多くの職業が消えてなくなる。
これほどの歴史的変化が、この五年後から本格化する。だから、重要な問いは...
「どうしたら生き残れるか?」ではなく、
「これからの五年のうちに、どうしたら会社は生まれ変われるか?」なのである。
このように客観的に時代の趨勢(すうせい)を予想すれば、
ひと昔前のビジネスに固執する限り、生き残ろうとするのは、相当、困難だ。
しかし、生き残るから、生まれ変わるに思考をシフトすると、
とたんに肩の荷が軽くなり、可能性が一気に広がる。
過去の成功は、もはやブレーキにしかならない。インターネットによる技術革新の結果、
いままで十年かかったことが、ほんの一年以内に、十分に実現可能になっている。
事業モデルを組み立てるために必要だった試行錯誤が、十年前に比較して圧倒的に短期間で、
お金をかけることなく実現できるようになってきている!
しかも、シリコンバレーでは、未来に必要とされる事業モデルの核ができ上がると、
売上げを一気に拡大するための営業部隊、サポート部隊の構築法も確立され始めているので
一気に年商一〇〇億円ぐらいまで、アクセルを踏み込んでいくのが当然の成り行きになっている。
エアビーアンドビー、ウーバーは、人が集まる「プラットフォーム」型の事業であり、
フェイスブックやインスタグラムは、広告が収入源となる「メディア」型事業。
そういった事業モデルがさらに進化すると、今度はペイパルやアリペイのような
「マネー」型事業へシフトするというのが未来における事業進化のプロセスである。
繰り返すが、未来の成功モデルは、過去の成功の延長線上にはない。
人口減社会でも成長を続けようとするならば、あなたの商品内容、営業方法、
さらには組織体制を未来に似合うビジネスへと急速に進化させなければならないのだ。
それでは、あなたの事業を、最速で、未来に似合うように変えていくには、何から始めたらいいのか?
当然、会社によってアプローチはまったく違うので、
本来だったら、これから半日、あなたと膝を交えて話したいところであるが、
いますぐ大きなヒントを得られるように、実用重視の、シンプルな方法を共有しよう。
あなたの会社の強みを凝縮した商品(もしくは事業)を、二つ選択するのだ。
ひとつの強みだけにフォーカスすると、ナンバーワンになるのは難しいが、
二つの強みにフォーカスすると、その二つを同時に持っているライバルはぐっと少なくなる。
さらには、その二つを組み合わせて、ひとつのコンセプトに練り上げると、
あなたはオリジナルな事業分野を生み出し、まったく新しいジャンルで、
ナンバーワンの座を短期間で獲得する。
いままでつながらなかった両極端をつなぐことを、「BABYMETAL戦略」と呼ぶ。
BABYMETALとは、アイドルとヘビーメタルという両極をひとつにしたダンスユニットのこと。
いままで結びつかなかった「アイドル」と「ヘビメタ」をひとつにまとめあげ、
独自のジャンルを生み出し、全世界的に大きなムーブメントを引き起こしている。
これからの何年かは想像もつかない速さで時代が変わっていく。
その変化についていけるのか、乗り遅れるのか。
多くの人は大変化がくると分かっていても、まだ大丈夫だろうと高をくくってグズグズしている。
そして、その変化がやってきたときに初めて、「こんなはずじゃなかった」と悔(く)やむ。
「生き残ることではなく、生まれ変わること」
いまそこに来ている大きな変化に対し、生まれ変わる覚悟を決めたい。
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JEIの強みを凝縮した商品・サービス・事業は何でしょう。
二つ選んでそれらを組み合わせ一つのコンセプトに仕上げるとナンバーワンになるわけですから、
これなら変化の激しい時代でも取りかかれそうです。
生き残るというとちょっと悲壮感漂いますが、生まれ変わるはワクワクします。
既成概念を突き抜けて(完全には人間捨てられないので)、
真っ白なキャンバスに色を塗って描いていく、そんな風景が浮かびます。
ぐずぐずして時を失うのは勿体ない。時代の兆しを読み、つまり注意深く世の中に起こることを注視し
自分なりにこれは何を示唆しているのかを考え続け、次に何が来るのかを考えると何かが見えてきます。
今の時代にぴったりのことをすると必ずうまく行きます。
十年後、二十年後のJEIが見えなくても見ようとすれば少し見えてきます。
さあ、年始にJEI未来像描くぞ!大会をやりましょう。
本年も本当にありがとうございます。ご家族皆様とよいお年をお迎えください。

日本電子工業株式会社
山之口良子


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