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適材適所は正しいか?

2018年11月28日 [ 社長コラム ]


紅葉も美しい期間は短く、朝夕冷たくなってきました。
第二四半期に入り、落ち着いて仕事のできる時期、仕事にじっくり取り組んでおられることと思います。
今月は2018.10.28日経新聞 あすへの話題コラム 江波戸哲夫氏の「適材適所は正しいか」について書きます。
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人事の領域で「適材適所」という考え方が大手を振ってまかり通っている。
適材適所。つまり適した人材を適した仕事に就けること。
文句のつけようのない考え方と広く思われているだろうが、
職業柄様々な企業の実例を見てきた私には正しいと思えない。
パナソニックでもソニーでもホンダでもその創業期を考えればすぐに分かるだろう。
生まれたばかりの企業に、机上では正しそうな「適材適所」をやる人間的・時間的ゆとりなぞない。
とにかく人を集めて仕事に当たらせスタートしなくてはならない。
「きみこれをやってくれ」「きみはあっちを。あ、今度はそっちを」てなものだ。
それでなんとか創業期を乗り切り、その間に合わせの人事の中から
"営業の神様"が生れたり世界的研究者が出現する。
つまり人事の本道は「適材適所」ではなく「仕事が人を作る」なのである。
それが分かっているからなのか、殆どの企業では「適材適所」ではなく
組織の都合で人事を行うのだがなぜかこの言葉だけは大きな顔をしている。
「建前としては立派な言葉なんだから、ケチをつけることも無いだろう」そう思う人も居るだろうが、
私には気になることがある。
この言葉のせいで、「僕は自分に適していない仕事をやらされたから、本当の力が出せないんだ」と
じぶんの怠惰の言い訳をしている若きサラリーマンなどは居はしないだろうか?
「仕事に作られる」ためには老いも若きも「適材適所」に惑わされず、
たまたま縁を持った仕事に全力投球するしかない。
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JEIは創業五十六年ですが、いつも創業期の気持ちです。
まだまだ仕事が分化しておらず、ひとりで幅広い守備範囲を持つ事が多いです。
これはマイナスなのでしょうか?
人事の本道は仕事が人を作る、とありますが、場は人を育てるという言葉もあります。
与えられた役職や場所で努力することでやったことの無い、やれそうもない事ができるようになっていく、
能力は未来進行形そのものです。
これは若いサラリーマンだけでなく、ベテランにもあてはまります。
稲盛塾長も仕事を好きになる、それが仕事ができるようになる早道だと仰っています。
人生どんなことも無駄ではない、必ず後の自分の糧になります。
日々、うまく行かないことの方が多いです。
特に、仕事や上司は自分では選べないので、
こんなことをやりたくてこの会社に入ったんじゃないと思うこともあるでしょう。
でもそのつまらなく見える仕事、苦手な仕事があなたを作るのです。
今、あなたに必要だから来るのです。それを選り好みしたり、人に丸投げしたりすると、
折角自分に来た成長のチャンスを逃します。
どうせやるなら、はい、喜んで、即今着手、すぐやる、今やる、私がやる。必ず身につきます。
知らないうちに実力がついて、更に色々な仕事や人、チャンスが集まってきます。うれしい悲鳴です。
そんなJEIパーソンが毎日キラキラ仕事をして、仲間と笑い合う、明日からもそんなJEIでありたいです。
今月もありがとうございます。

日本電子工業株式会社
山之口良子


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