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柳生家の家訓

2019年04月28日 [ 社長コラム ]


今年は寒暖差が大きく、桜も例年以上に美しく楽しめました。
新たなメンバーを迎えて各部門初心に還ってお仕事に邁進されていることと思います。
今月は、三月十一日、日経夕刊、明日への話題コラム、
NEC会長 遠藤信博氏の 柳生家の家訓 について書きます。
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卒業式の季節、社会人としての新たな意識で、
日経を読み始めている方もおいでだろう。
思い切り頑張られることを切に祈念する。
若さはそれだけでポテンシャルである。
自らの人生を切り拓いて、花を咲かせるポテンシャルがある。
そのポテンシャルを大切に、そして大いに活かして人間社会に大きな貢献をしていただきたい。
「小才、縁に出逢って縁に気付かず。中才、縁に気づいて縁を活かさず。
大才、袖触れあう縁をも活かす」新入社員の研修などでも引用される柳生家の家訓だ。
私も会社の研修で使わせていただいている。
さて、ここで書かれている「才」とは一体どのような才能のことを言っているのだろうか。
センシティビティー(感受性)?確かに縁に気づくには必要な能力だが、これだけでは縁は活かせない。
そして、センシティビティー自体も、生まれつき持つ力では無く、自ら育てないといけない。
私は、ここで言う才能は、「強い意志」だと説いている。
企業を通して人間社会に貢献したいという「強い意志」こそが、「才」に当たるのでは無いだろうか?
強い意志を持っていれば、お客様に接したときも、お茶を飲んで懇親を深めるだけでは無く、
要求がどこに有り、どのようなソリューションの提供がより良い貢献になるのか、
いろいろな角度から質問し、お客様を理解する努力をするだろう。
そして、これを継続することで、お客様、あるいは市場の持つ本質的欲求を
理解することができるようになり、更に強い意志で欲求にこたえるソリューションを
提供できると思っている。「意志あるところに道あり!」
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柳生家は徳川家剣術指南役として、表看板剣術、諜報活動も担っていたと言われ、
幕府の影の立役者とも言えます。
奈良の小さな武家が、政治の中枢に食い込むには並々ならぬ努力と精進があったことでしょう。
情報は人が運びます。お金も人が運びます。向こうから歩いては来てくれません。
ここで仰っている強い意志を持つ、ですが、
私はそんなに意志は強くないから無理、と思ってしまいます。
しかし、強い意志、とは一時強く思うだけでは無く、
熱量は低くても、この課題を解決したいと、ずっと継続的に、諦めず、
有意注意でアンテナを張ることでもあります。
すると、そのアンテナに必ず引っかかる人、情報が来ます。
それをチャンスの女神に正面タックル、とぐいと掴んで、自分のものにして、
かみ砕き、対策を考えていきます。
でも、ぼーっと生きてると、アンテナに引っかかりませんから
いつまでもチャンスの女神と巡り会えません。
袖すり合うも多生の縁、人との出会いを必然と思って、大切に感謝することで、
チャンスの女神はあなたの前にいつも現れます。
今月もありがとうございます。

日本電子工業株式会社
山之口良子


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