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稲盛塾長会議での指摘

2022年02月28日 [ 社長コラム ]


今月は、元京セラ社員さんのメルマガより、
稲盛塾長の会議での指摘 について書きます。
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会議の場で、稲盛さんがどのように指摘をするのか。
もちろん、いろんな会議があり、いろんな指摘があります。
京セラの会議は、時間ぴったりに始まります。五分前には、全員着席をしています。
常に、時間通りに始めるというのが鉄則です。
そのためにも、五分前に集合し状況を確かめるのです。
そんなときに、誰々さんがこういう理由で欠席とか遅れるという発表があったりすると
『何でや。それは会議より重要なのか。』と問いかけられます。
そこで、会議の目的や重要性、抜けることの影響、
会議より、重要視する事柄の価値観とは何か、について考えさせられます。
常に、問いかけないと、報告が
「お客様からのクレームがあったので」「機械が故障したので。」とか、でしたら
「なぜ、普段から他に対処できる者を育てていなかったのか。」と、また、指導がきます。
それも、その事象は会議より重要なのかという問い、この会議の重要性の問いを
もう一度考えさせられるきっかけになります。これも、指摘なのです。
いろんな会社の会議に出ていて、さも当然に欠席や遅れるという報告がありますが
稲盛さんは、一つ一つを見逃さずに指摘されます。また、問いを投げかけられます。
経営会議の発表に対しても、大きく分けて二つの指摘があります。
①目的、理由についての問い。
何のためにそれをやるのか。その意味は何なのか。
②具体的な数字の変化についての問い。
「なぜ先月より、電気代がこんなに違うのか。」
「昨年より、この製品の売り上げが大幅に落ち込んでいるのはなぜか。」などです。
事前から、穴のあくほど資料を分析されています。
その迫力が、中身に隙がなくなっていくのです。
出席者は、この問いに明確に答えられなければ、
会議に出る意味がないと退席を言われることもあります。
出席者は、その場のどんな問いに答えることが出来ないと、
アドバイスも出来なくなるからです。
ですから、会議資料も、
マスタープラン・予定・実績・KPI含めた具体的行動プラン・昨対比・その期の月次推移と累計
が必要になります。
それを見ないと、点でしか見れなくなるのです。
点だけでは、気づきが点だけになってしまいます。
線で見えること、面で見えること、立体で見えることが大事です。
会議資料のフォーマットをそろえるのも、責任者にも『同じ目線』を要求しているのです。
しかも、目の付け所が凄く、誰もが気付きにくいことを指摘され、アドバイスされます。
なので、経営会議に出席する回数に応じて、出ている人が成長するのです。
そのためにも、全員が、毎回の会議で集中して気を込めて
会社が良くなるために利他の心で素直に受け止めたり、
トップからだけでなく、他の部門からの指摘やアドバイスが
普通に行われるような風土も作る必要があるのです。
是非、会議のありかた・指摘のありかた・会議を通じての成長を考えてみてください。
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皆さん、自分たちが参加する会議を思い浮かべて読んでみてください。
私はちょっと恥ずかしくなりました。
いつも時間通り始まらない、だれか欠席者が居て揃わない、
話が脱線して目的が不明瞭になってしまう、
自分の意見ばかり言う人や全く発言しない人が居る、
その会議の議題やデータについてあらかじめ意見をまとめ、
提案を整理して持参するなどの準備無しに参加する、
など心当たりは無いでしょうか。
時間を守ることは命を守ること、と本田宗一郎さんも仰っています。
遅刻は参加者全員の時間を盗む行為です。二分遅れ、五人参加だと十分のロスになります。
まず、時間通り始まらないと、会議そのものが緩みます。
何か理由があると当たり前のように欠席する、
事前に予定されている会議に参加できるよう業務を調整できない自分の実力が露呈します。
話が脱線するのはその会議の目的が全員に共有されていないから論議が漂流します。
全く発言しない人が居るのは、会議の目的や事前の準備がされていないからで、
会議に参加する必要はありません。
ユニット会議で、自分の部署以外の数字は全く見ていない。いずれも耳が痛いです。
自分もこうなっていることがよくあります。
しかし、これを逆さにして実行すると、有意義な会議、建設的な意見交換、
会社が良くなる結論がまとまり、実行に移せる、事になります。
今日から、京セラのように、会議を大切に成果が上がる時間にしていきましょう。
五分前着席、二分間の静寂の時間を持ちましょう。
一人一人の力によって必ず良くなります。今月もありがとうございます。
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株式会社JEI
山之口良子


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