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新入社員でも意識は社長になれ

2022年04月28日 [ 社長コラム ]


花は桜からツツジに移り変わりも早く、
新入社員を迎えて新たな気持ちで仕事に向かって居られることでしょう。
今月は月刊「致知」より、新入社員でも意識は社長になれ! 上甲晃氏、
「上司は使うもんや!―松下電器産業(現・パナソニック)の創業者・松下幸之助の訓話」から書きます。
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長年、松下氏から直接薫陶を受け、
松下電器と松下政経塾で活躍した上甲晃氏が見聞きしてきた、
フレッシュマンに贈る金言の数々。
二〇代に限らず、私が人生で最も影響を受けたのは、松下幸之助に他ならない。
大学で様々な専門の知識を勉強したが、
本当の生き方を教えられたのは会社に入ってからであり、
もっと言えば、松下幸之助と出逢ってからである。
とりわけ心に深く刻まれているのは新人研修での訓話だ。
正確な言い回しは忘れてしまったが、
「君らな、僕がいまから言う二つのことを守り通したら、松下電器の重役になれる」
といったような前置きをした上でこう言った。

「一つは、いい会社に入ったと思い続けられるかどうかや」
誰でも入社したばかりの時はいい会社に入ったと思う。
しかし、嫌な上司がいたり、意に沿わない仕事をさせられたり、様々な不遇に遭う。
それでもなお、いい会社を選んだと心から思えるかどうかはすごく大事なことだ、と。

「人間、9割は自分ではどうにもならない運命のもとに生きている。
その運命を呪ってはいけない。喜んで受け入れる。すると、運がよくなる」とも教えられた。
世に数百万社あるといわれる中で、この会社に入ったというのは、縁や運としか言いようがない。
その自分の運命を呪わず、前向きに喜んで受け止めていくと人生は好転する。
これは会社のみならず、生まれた国や自分の容姿など、あらゆる境遇に当てはまると学んだ。

「もう一つは、社会人になってお金が一番大事と思ったらあかんぞ。
もちろんお金も大事やけどな、お金は失くしても取り戻せるんや。
しかし、人生にはこれを失うと取り戻すのに大変苦労するものがある。
それは信用や。信用を大事にせなあかん」

この2つの言葉に強烈な衝撃を受けた。
同時に、私の社会人生活の基本、考え方の根っこになった。
不思議なもので、後年同期にこの話をしたところ、皆覚えていないと言う。
当時の私は松下電器に入社したからには、重役になろうと思って真剣に聞いていたのだろう。
そこだけ鮮明に記憶していた。
どういう意識で過ごしているか、すべては受け手の姿勢次第なのだとつくづく感じる。
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松下幸之助さんのお名前は新入社員の皆さんも知っているでしょう。
現在のパナソニックの創業者であり、経営の神様と呼ばれる方です。
稲盛塾長も大変尊敬しておられ、京セラフィロソフィの中にも著書の中にも
何度も幸之助さんの言葉を引用しておられます。
幸之助さんは小学校もろくに出ておらず、社会に早くから出て、
わては学がおまへんさかい、と周りの人に知識を教えてもらい、知恵を絞り、
耳学問で、たった二人で始めた松下電器を世界のパナソニックにされました。
入社式で運命自招のお話をしました。
運命は自ら招き、境遇は自らつくる、運命は自分の意志でいかようにも切り開けます。
学校を出て、就職し、慣れない仕事をする、今まで知らない人と一緒にものづくりをする、
営業をする、戸惑うことばかりでしょう。
しかし、良い会社に入ったと思うと、色々大変なことも上達のための訓練だと思えるでしょう。
いやだなーと思うか、大変だけどやり甲斐があって面白いぞと思うか、
同じ事をするにも成果は大きく変わってくるでしょう。
そして、信用。これは築くには年月がかかりますが、失うのは一瞬です。
だから常に信用していただける行動、信用に値する人間性、立ち居振る舞いが求められます。
人間性は外から見えませんから、立ち居振る舞い、挨拶、表情で差をつけるのです。
明るく元気にきびきびと、お客様に笑顔で目を見てしっかり挨拶してお話しする、
これだけでお客様はこちらを向いてくださいます。
つまらないことと思わず、こういう小さな事をどれだけ積み重ねられるかが、
後々の大きな差につながります。
新入社員の皆さんは三ヶ月後、半年後、どんなJEIパーソンになっているでしょう。
まわりの先輩達、腕の見せ所です。
教えて、やって見せて、褒めて、話し合い、耳を傾け承認し、任せてやる、
感謝で見守り、信頼し、育てて行きましょう。
今月もありがとうございます。
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株式会社JEI
山之口良子


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