MENU

起業家よ、ハングリーたれ

2022年10月28日 [ 社長コラム ]


ようやく暑さも和らぎ、秋の訪れをここそこに感じる日々となりました。
今月は日経新聞二〇二二年八月一七日 中外時評
『起業家よ、ハングリーたれ』について書きます。
-------
「冬がどのくらい続くかはわからない」
ソフトバンクグループの孫正義社長は
巨額赤字を計上した決算発表でこう話した。
ハイテク株が軒並み下落、
世界でスタートアップに資金を投じてきたビジョンファンドの運用が
急激に悪化している。
ただ、世界のスタートアップ史を紐解けば
「厳冬期」は必ずしもマイナスなことばかりではない。
アマゾンは一九九五年に書籍のネット販売を開始、
二〇〇〇年ネット株バブル崩壊で非難を浴びた。
音楽、玩具へと商品を広げて〇二年に通期営業黒字に転換、
ネット通販最大手へと成長する。
グーグルもそうだ。九八年設立直後にバブルがはじけた。
独自技術の検索エンジンを他の有力サイトに提供すると同時に、
その検索と連動するネット広告を表示するアドワーズなどを開発し
早期に黒字基調に乗せた。今も同社の主力収益源だ。
テスラも同様だ。〇八年リーマンショックで経営危機に陥るが
低利融資などで食いつなぎ、一〇年にはトヨタから出資を引き出し、
生産が終了していたトヨタとGMの工場を取得、
量産メーカーとしての礎を築いた。
当然ながらこれらの大成功の裏には
経営に行き詰まった数多くの競合企業がある。
成否を分けた要因は創業者のハングリーな精神、
不屈の大志、戦略的な判断だろう。
「たとえその人員はわずかで、その施設は乏しくとも、
その運営はいかに楽しきものであり、
その成果はいかに大であるかを考え、
この理想を実現できる構想を種々心の中に描いてきた」
戦後の混乱期に創業した
現ソニーグループの設立趣意書にはこう記されている。
スタートアップの真骨頂は厳しい環境下でこそ発揮されるはずだ。
希代の起業家でもある孫氏がこのことに気づかぬ訳が無い。
同氏が巨額赤字の戒めとして決算会見のスクリーンに映したのは、
徳川家康が武田信玄に破れた際のといわれる肖像画だった。
家康はその後、天下を統一する。
各国の起業家がハングリー精神に立ち返り、
逆境に打ち勝つスタートアップも世界に広がることを期待したい。
-------
起業家を従業員と読み替えて再度読み返してください。
JEIはスタートアップとは言えませんが、
JEIは歴史はあるが常にスタートアップだと思っています。
六〇年間電気錠のビジネスは続けてきましたが、
コロコロ業容を変化させて生きてきました。
命を守る技術を拓く、製品・サービスの提供で
セキュリティインフラメーカーになる目標を、対策を立て、
粛々と実行していく、必ず目標を達成する。まず思う、そこからです。
強く思えば知恵も工夫も湧いてきます。
人の力も借りてみようとなります。
打つ手は無限です。
-------
株式会社JEI
山之口良子


製品資料請求・お問い合わせ

電気錠・電気錠制御盤・入退室管理・認証端末など、
セキュリティに関するご相談・ご質問は、お気軽にどうぞ。