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自分を変える

2022年12月28日 [ 社長コラム ]


冬至も過ぎ、一年の終わりを前に
今年の振り返りに取り組んでおられることと思います。
今月は致知二〇二二年五月号 挑戦と創造 から書きます。
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人間は進歩か退歩かのいずれかであって、その中間は無い。
現状維持と思うのは実は退歩している証拠である。
昔、森信三先生から言われた言葉である。更にこうも言われた。
男は無限の前進に賭けなければならない。
以来、箍を締め直して今日まで歩んでいる。
「一日一話、読めば心が熱くなる三六五人の生き方の教科書」を出版。
こういう話がある。
その青年が中学の体育教師として初めて赴任したのは、
生徒数千六百人、教職員百人の大阪市内の荒れたマンモス校だった。
ある日グラウンドから校舎に入ろうとした瞬間、
三階の窓から青年めがけて椅子が投げ落とされた。
危うく避けたが、当たっていたら死んでいたかもしれない。
そういう悪事を平気で働く生徒がいた。
まず生徒達の生活態度を直そうと青年は毎朝校門に立ち、
登校する生徒達の服装をチェックした。
反抗する生徒には真正面から厳しく向き合い続けるうちに
校風に変化が出てきた。
だが、二五歳の時に大事件が起きる。
受け持ちの生徒が両親に殺されたのである。
生徒の家庭内暴力に悩んだ末の両親の犯行だった。
衝撃的な事件はマスコミでも大きく報じられ、
落ち着きを見せていた学校は再び荒れるようになった。
生徒達は校舎のガラスを割る。教室にペンキをぶちまける。
多くの先生がストレスで学校に来られなくなった。
青年も髪がごっそり抜けた。
三八度の高熱が出てふらふらになりながら自宅に戻り、
母親に学校を休む旨を告げたとき、
母親は黒のマジックペンを持ってきて
髪が抜けた個所を塗り始め、涙を流しながら言った。
「あんたは教師を辞めようとしているやろ?顔に書いてある。
あんた、よう聞きや。辛いからと言って仕事を変えたところで、
新しいプラスの芽が出るのか?違うやろ。自分を変えなさい。
自分を変えない限り、仕事を変えても一緒やで。」
普段はマザーテレサのような優しい母の一喝で青年は覚醒した。
青年は教師としての決意を新たにし、その後、
荒れた公立中学を一三回も陸上日本一に導くカリスマ教師となった。
―人材教育の第一人者・原田隆史さんの若き日の話である。
私たちもまた生ある限り、先達に学び、情熱を持って、
果敢に、挑戦と創造に生きる人生を全うしたい。
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原田氏は人財育成の原田メソッドで有名な方です。
この荒れた中学とは、本社の近く、大阪市立松虫中学校です。
こんなに手のつけられない中学を建て直そうという
原田氏の頑張りもすごいですが、お母さんの言動はもっとすごいです。
私ならそんな命の危険のある学校に行くのは辞めたらどうかと
言ってしまいそうです。
自分を変えない限り、仕事を変えても一緒やで、という言葉、
色々な事に通じます。
元は自分、つまり原因は自分だ、自分が変わるんだ、と考えると、
目の前の理不尽な現象の原因がはっきり見えます。
行動が変わります。
他人が悪い、会社が悪い、と思うと、真っ黒なサングラスをかけたみたいに
視界は開けず、本当の原因は見えません。
自分を良い方向に変化させる、行動するチャンスを失います。
勿体ないです。
ムッとしたら、腹が立ったら、えーっと思ったら、イライラしたら、
自分を変えるチャンスだと思って、
ありがとう、と声に出して喜んで引き受けましょう。
ムッとしてあいつのせいだ、と思う人生はどん詰まり、
元は自分だと思い未来に繋ぐ人生、どっちを選びますか。
JEIパーソンは喜んで元は自分と受け止め、
幸せになる人ばかりになりたいです。
今月もありがとうございます。
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株式会社JEI
山之口良子


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