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社会人は会社人にあらず

2023年01月27日 [ 社長コラム ]


今月は、日経新聞 1月4日 College edgeコラム
池井戸潤氏 社会人は「会社人」にあらず について書きます。
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最初に勤務したのは一九八八年大手銀行。
組織の中にいると目標を与えられてその達成に向けて仕事をこなすだけになりがち。
会社は荒波にさらされているのに自分の状況とリンクしなくなる。
大企業の中での危機感のない仕事ぶりは良くなかったなと思う。
社会人になるのと「会社人」になるのと同じではない。
会社人は言われたことをこなし、家族を養えるくらいは稼いで、
定年退職し、年金生活。
定年間際になって自分は何ができるかと考えるのでは遅すぎる。
これから社会人になる学生はまだ間に合う。
会社の仕事だけで目いっぱいになるのではなく、
自分の力で生きていけるスキルを身につけて欲しい。
組織の中で自分を見失わないために、自分とは何かを問い続けて欲しい。
ただ、その前に肝に銘じてもらいたいことがある。
まずは一生懸命に働くことだ。
そして周囲の人への気遣いやリスペクト。それに強さも必要だ。
組織の中で働くと、気が合わない人も居るだろうし
取引先とのトラブルもあるかもしれない。
それでも折れない強さが求められる。
あとは勉強ができるという意味ではない"人としての賢さ"だ。
まずこれらの基本的な人間性を身につけて、
自分を律しながら社会人としてのスタンスを学んで欲しい。
その上で自分らしさを出せるかどうかだ。
自分が与えられた仕事の中で次に繋がるキャリアのステップになるようなスキルを
自分の中に蓄えていけば良いと思う。
次のステップとして銀行員を辞める選択をした。
辞めてしまえば看板も信用もない。あるのはスキルだけ。
どうやって食っていくのかを真剣に考えた。
この経験があるからお金の無い人の気持ちが分かるし
勤めていた会社を辞めた人への助言もできる、小説にも生きている。
半沢直樹シリーズは、当たり前の事を当たり前に言えなかったり、
できなかったりするのが組織だというニュアンスがある。
若い人が組織とはどんなものかを想像してもらっても構わない。
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下町ロケット、陸王、半沢直樹などヒット作品の多い筆者が、
増え続ける早期離職する若者に対して、
自分を見失わずに働くにはどうすれば良いかということを聞いたインタビュー記事です。
理不尽な大会社の組織に敢然と立ち向かう主人公が登場し、
最後は成功するというパターンのお話が多いです。
社会人は会社人では無いという言葉が印象的です。
JEIの皆さんは一人一人自律して社会の役に立ちたいという思いの人達ですから、
会社人の前に社会人、地球人です。
自分の力で生きていけるスキル、大きな器の人間となり、
どこに行っても通用する人になっていきます。
適当に働いていても適当にしか成長しません。
自分とは何か、奇跡のように生まれた私、どうやってご恩返しできるかを真剣に考える。
目の前の仕事に打ち込んで打ち込んで一生懸命に働く、これが人を創ります。
今の世の中、一生懸命とか額に汗して働くことを馬鹿にする風潮がありますが、
そんな風潮に惑わされてはいけません。
ワークライフバランスをはき違えないようにしましょう。
定時で仕事を終えたら、それからは自分を高める時間です。
たまには息抜きでゲームも良いでしょうが、仕事以外全部ゲームは勿体ないです。
資格試験に挑戦したり、文学作品や哲学書を読んでみたり、
全く縁の無い業界の人の話を聞きに言ったり、
外国や行ったことの無い所へ旅してみたり、
自分の中の眠っている感性、可能性を花開かせるきっかけを自ら求めて行きましょう。
誰も与えてくれません。自分で取りに行くのです。
ある日お会いしたら、顔つきが精悍になって違う人みたいになったね、と
言い合えるようなJEIパーソンで居たいです。
今月もありがとうございます。
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株式会社JEI
山之口良子


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