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おもしろおかしく

2023年03月28日 [ 社長コラム ]


今年は冬からいきなり夏のような陽気が続き、
梅も桜も咲く時期が重なり合うような様相です。
今月は致知一月号二十代をどう生きるか、堀場製作所CEO堀場厚氏、
二十代は世界を知り視野を広げる時期、について書きます。
二十代でない人も是非ご覧ください。
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創業者の父は多趣味な人でした。
創立二十五周年を迎えるタイミングで定めた社是が
「おもしろおかしく」です。
面白いと思ってやった仕事は、ほとんど成功している、
という実体験から導き出されたモットーです。
自分が最も興味があり、やりがいの持てる仕事をすること、
すなわち「趣味のように仕事ができることが理想」というのが
父の一貫した考えでした。
これは私も同感で、自分は仕事のためにこれだけしている、
と考えたとたん、仕事は苦痛でしかなくなります。
どんなに忙しくとも絶対に仕事の奴隷になっては駄目。
やらされ意識でやった仕事で成果は上がりません。
一方で、表面的に楽して好きなことだけをやればいい、
ととらえられることも残念ながらあります。
しかし苦労がないというわけではないのです。
常に積極的にチャレンジし、
趣味の一つのようにわくわくと仕事も楽しむ。
チャレンジするには当然それ相応の努力が不可欠で、
一見矛盾するようですが、「日々努力」この姿勢がなければ大成しません。
私は30代の時に余命1ヶ月の大病を患いました。
幸い新しい治療法が効き、現在も元気に過ごせていますが、その時に
「たとえ自分が今死んだとしても後悔のないベストな日々を過ごそう」と
死生観が変わりました。
日々努力、常に今がベストだと思い定めると些細な悩みはなくなり、
楽に生きられるようになったのです。
二十代は多感な時期です。厳しい表現ですが、
二十代で何も感じられない人生は残念至極。
その時、その時代をぼーっと生きないこと。
できる限りいろいろな経験をし、チャレンジをして失敗する中で
様々なことを学んでほしい。
早いうちに世界を見て、たくさんの人に出会い、視野を広げること。
それが後の人生の財産になると、今しみじみと感じています。
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今や世界企業の堀場製作所さんの社是はおもしろおかしくで、
ともすれば楽して仕事したらよいのかなと誤解されるかもしれません。
おもしろおかしく仕事しようと思うと、
鼻歌でその仕事をやり遂げられる技能、技術、処理能力、周りの協力を巻き込む力、
仕事全体をマネジメントする力が必須となります。
これらを身につけるのは大変なことです。楽してはできません。
論語に、これを知る者はこれを好む者に如かず、
これを好む者は、これを楽しむ者に如かず、とあります。
物事を理解し知っている者はそれを好んでいる人には及ばない、
物事を好んでいる人はそれを心から楽しんでいる者には及ばない、という意味です。
知る、好む、楽しむという三段階、
三人のレンガ職人のお話にも例えられますね。
楽しくて、働かずにはいられない、という境地です。
そのためには、まず、この道より我を生かす道なし、
目の前の自分の仕事を好きになる、
我を捨てて没頭してみると違う世界が見えてきます。
この世の中、一生懸命とか、熱意を込めて、人生かけてとかいうと、
ださい、といわれそうですが、私は全くそう思いません。
自分の楽しみを追求する、ついでに仕事もできて、他人の役に立ち、
報酬もついてくる、こんなうれしい話ありません。
そのステージがJEIにはあります。
楽しむ境地を目指して、今目の前の仕事に没入してみましょう。
今月もありがとうございます。
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株式会社JEI
山之口良子


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