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祖先は自分の中にいる

2023年08月28日 [ 社長コラム ]


お盆にあたり、今月は(一社)倫理研究所
2代目理事 長丸山竹秋氏、
「祖先は自分の中にいる」について書きます。
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親を亡くした人に、「あなたの親や祖先は今どこ
に居るのでしょうか?」と尋ねると、「天国にい
ます」とか、「あの世にいます」とか答えるであ
ろう。親祖先は果たしてどこに居るのか?その答
えははっきりしている。「親祖先は自分自身の中
に居る」例え親祖先先祖の肉体が今は無くなって
いるとしても、第一、生物学的に見ると親祖先の
血は正しく自分自身の中に流れている。私たちの
肉体を構成している細胞それ自体がすでに親祖先
の物である。どこそこに父母があり、祖先がある
と言うよりももっと身近にこの私の身体の中にす
でに父母があり、そして祖先があるのである。
これは科学的にも否定し去ることはできない事実
である。第二はその自覚である。つまり親祖先は
自分の自覚によって自分の中(肉体)にあるという
ことである。たとえ血縁は無くてもそのつながり
が明確に存在するようになる。養子や結婚でその
家に入ると言う場合、○○の家に入ったとか自覚
がはっきりするならば、魂というかそういう物が
自分自身に入り込んでくる。自覚とは生命の自覚
である。魂の自覚と言っても良い。このように、
血の流れの中によって、さらにその自覚によって
親祖先は自分自身の中にある。墓参して位牌を拝
むことなどは、自分自身の中にあるその親祖先を
よみがえらせるよすがであり、手立てである。
墓を拝むとは墓をシンボルとして親祖先を拝むこ
とであり、それは結局自分自身の中にある親祖先
を尊ぶことに他ならない。自分自身を粗末にする
なとは自分自身の中にある親祖先を粗末にするな
ということである。親祖先を尊ぼうとすれば自分
を尊ばねばならない。勿論、偉そうにして尊大に
構えることでは無い。己の存在の意義を高めるこ
とは同時に親祖先の存在の意義を高めることにな
る。親孝行の本質はそこにある。祖先崇拝の根本
は自分自身の天職を尊び、その仕事に打ち込み、
その心を他の人々に押し及ぼして、人を敬し、
愛するところに帰結する。自分の中に親祖先が生
きているからである。
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お盆で帰省されたり、墓参りや仏壇参りをされた
方もおられるでしょう。墓参りが大事なのではな
くて、自分自身の中の親祖先を尊ぶ事が大事です。
自分を通して親祖先を大切にする儀式としてお墓
参りがあり、仏壇に手を合わせたりがあります。
別にお墓が無くても、天に向かって親祖先に感謝
する、も同じです。私たちの細胞の遺伝子 DNA
は親祖先から引き継いだ情報が詰まっており、そ
れにより様々な人間の情報が決定されて生まれて
きます。決して一人で泡の中から生まれたわけで
はありません。まして、一人で大きくなったわけ
でもありません。産んでもらい、育ててもらい、
やっと大きくなれたのです。お子さんの居る方は
出産子育ての中で、自分が赤ん坊の頃、親がこう
やって育ててくれたんだ、でも全く覚えていない
大変だったのだな、と親への感謝を新たにされる
ことでしょう。親孝行とは、物を贈る、旅行に連
れて行くだけでしょうか。子どもが生きがいを持
って仕事に打ち込み、周りの人に恵まれ、愛和の
人生を送っている姿を見ることです。自分を大切
にする、自分の大切な人を大切にする、きっと親
先祖はあなたの身体の中で喜んでおられます。
命は繋がっていきます。JEI の命も 62 年 65 年
100 年と繋がっていきます。自らを尊び、親祖先
が喜んでくださる毎日を送っていきましょう。
今月もありがとうございます。
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株式会社JEI
山之口良子


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