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「常識」に挑む

2023年12月27日 [ 社長コラム ]


今年も年末を無事に迎えることができました。
新たな心で新年を迎えましょう。
今月は日経新聞9月5日慶応高校森林監督
「常識」に挑む、について書きます。
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今夏の全国高校野球選手権で107年ぶりに日本一
となった慶応高は、グラウンド上での強さと
ともに高校野球の慣習にとらわれない価値観を
体現してみせた。丸刈りで無ければ高校野球は
できないのか。敵の好プレーに心動かされては
いけないのか。森林監督の経歴をたどると、
哲学の原風景が浮かび上がる。
自身が大学生の時、慶応高でコーチをつとめ、
慶応大を卒業後NTTに入社、もう一度
グラウンドで夢を追う、と3年で退社。
筑波大大学院へ。コーチング論研究室で
野球の一般的練習法を開陳すると
「それおかしくないですか」と思わぬ反応が。
指導する側がまず思考停止から抜けだし、
自分の世界の小さな常識を見つめ直すべきでは、と気づく。
その感性は慶応高に持ち込まれた。
ああしろ、こうしろと箸の上げ下ろしまで介入しない。
野球が好きでやっている高校生たち、上達させる
ためには自分で考えさせないと、と語る。体力・
技術を高めるための答えを部員に考える余地を与える。
スポーツと縁の無い企業など幅広い業種の知人と
会食の場を意識的にもうける。疑うとか違うと指摘
してもらうきっかけを自分に与えるようにしている。
外野の視点を聞き、高校野球を客観視し、相対化する。
全国制覇によって森林監督らが大切にしてきた価値観
にも光が当てられた。当たり前に投じた一石が波紋
として広がることを期待している。
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高校野球と聞くと、丸刈りで、何もかも捨てて練習に
打ち込み、規律正しく、先輩の言うことは絶対で、など、
とてもストイックで閉鎖的なイメージがあります。
確かに甲子園での決勝で慶応高はのびのびとニコニコと
プレイして、高校野球のイメージを変えました。
細かなことまで指示する、拘束するということは、
その人が考えて工夫して行動することを邪魔すること
にもなりかねません。生徒の自主性を重んじることが
上達の鍵なのです。自分で考えるとは簡単なようで
難しい、人の言うことを盲目的に聞く方が楽ですから。
自分で考えてうまくいけば良いですが、うまく
いかなかったら自分で責任を負わなければなりません。
しかし、ここに自己成長のチャンスがあります。自分で
痛い目に遭わないと人間成長しません。繰り返すまいと
考え、対策し、行動しますから、次はうまくいく確率が
高まります。これが成長、仕事の範囲や質が高まることに
つながります。ついつい先んじて自分がやってしまったり
考える前に答えを言ってしまったりは慎まないといけませんね。
外野の人たちと交流して自分の常識を疑うことも大切ですね。
今年もありがとうございます。
よいお年をお迎えください。
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株式会社JEI
山之口良子


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