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入社式での訓示を実践し続けたことで人生がひらけた

2024年05月28日 [ 社長コラム ]


あっという間に5月も終わりに近づき、
新入社員の皆さんは、これからの新しい業務や
挑戦に胸膨らむことでしょう。
先輩たちも自分の新人時代を思い出し、
気持ちを引き締めておられます。
今月は致知2022年5月号 20代をどう生きるか
JFE-HD 名誉顧問數土文夫氏
入社式での訓示を実践し続けたことで
人生がひらけた、について書きます。
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就職先に川崎製鉄(現JFEスチール)を
選んだのは給料が一番高かったからと言う
至極明快な理由です。
入社した昭和39年当時、鉄は国家なり、といわれ
初代社長、西山彌太郎は松下幸之助や
本田宗一郎と肩を並べるほどの実業家です。
私たち新入社員60名に向かって
語りかけてくださった訓辞は忘れもしません。
それは次の3つの内容でした。

1.会議などは必ず5分前に着席すること
遅刻はもっての外で、事前に議題を考え、
自分の意見をまとめた上で会議に参加する。

2.一所懸命に勉強すること
どんな分野でも大抵3ヶ月一所懸命に学んだら、
大学で勉強するのと同じくらいの
知識を得られる。入門書を三種類購入し1週間で
各3回読み込むペースで勉強して
疑似専門家になれ。

3.社内外での交流を出来るだけ広げること

エンジニアでも積極的に視野を広げ、
自分より優れた人に学ぶ必要性を説かれました。

しかし、還暦を迎えた頃に、西山彌太郎から
入社式で伺った3つの教えが社会人人生で
非常に役立った、と言うとどんな内容だっけ、
と誰一人覚えていなかったのです。
何を受け止めるかは本人次第であることを
教えられた出来事でした。
私の20代を振り返ると、仕事や人生における
基盤を作る大切な時期だったと思います。
今20代を過ごす方にぜひお伝えしたいのが
人生の目標を持つ重要性です。広く言えば志。
それは大志でなくていいのです。
はじめは小さな夢や目標でも
それを達成した先に大きな志にたどり着ける。
このことは私自身の実感です。
近年、志を持てない若者が増えていると耳にします。
自分が本当にやりたいことを見つけるためには、
何よりもまず読書を薦めます。
特に福沢諭吉の学問のすゝめ、新渡戸稲造の武士道、
内村鑑三の代表的日本人、この三冊を読めば
何かしらヒントを得られるでしょう。今年81歳に
なりましたが、今が人生で一番充実しております。
若い頃に人生の基盤を固めることが出来たから
でしょう。20代の方々には私以上に志に燃え、
日本の未来のために尽くしていただけることを
心から願っています。
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數土さんは古典にも造詣が深く、致知にも
よく登場されます。20代の人に贈る言葉ですが
私たち全ての年代に言えることです。
志を持てない若者とありますが、
志を持てない大人もたくさん居ます。
やりたいことが見つからない、この仕事は
自分に向いていない、こんな上司に
教わりたくない、色々と考えるでしょう。当然です。
全然違う環境、全く知らない人たちと一緒に
仕事するのですから、最初からうまく行くわけが
ないのです。でも探さないと見つかりません。
見つかってもそれが最終の志とも限りません。
はじめは小さな志かもしれません。
仕事を通じて自分を鍛えていくと、
どんどん志は広がっていきます。
それを実現するために読書を薦めておられます。
この三冊は日本人であれば是非読んで欲しい。
ちょっと文語調で読みにくいかもしれないので
現代語訳でも読んでみて欲しいです。
きっと「日本人ってすごい」
「自分も日本人なんだ」「やれる、できる」
と勇気と力がわいてきます。
今月もありがとうございます。
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株式会社JEI
山之口良子


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