利他的思考で生き残り
2024年08月28日 [ 社長コラム ]
お盆にはご先祖様に感謝を伝え、
ゆっくりお話しできたことと存じます。
今月は日経新聞7月3日 超渋沢論 私はこう生かす
ファーストリテイリング(ユニクロ)柳井正会長
「利他的思考で生き残り」について書きます。
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日本は明治維新から政府主導の発展を目指したが、
渋沢さんは限界を感じ民の力を育てた。
国を興すには国民が栄えて
企業が育たないといけない。今も同じだ。
世界的に国家の限界が見える。
論語とそろばん、が示す
道徳と経済の一致は簡単では無い。
いや、一致させられる。
儲けようと思うと絶対に儲からない。
商売をして初めて分かったことで、
論語とそろばんの本質だ。
厳しい状況の戦いでは
利他的な会社しか生き残れない。
これからの時代、更に重要になる考え方だ。
社員全員が店主、経営者であれといっている。
接客をする販売員が良くないと、会社は良くならない。
だから販売員の給料を上げる。
渋沢さんの考えにも通じる。
新しい挑戦には「出来なくてもいいから理想を持て」
といっている。僕は実行する以外に無いと思う。
自分が出来なくても協力しようという
企業や個人が出てくる。
渋沢さんのすごさはフランスで進んだ経済を見て、
日本でも実現できると信じて産業を興した実行力だ。
当社も世界規模で有力なパートナーと組み、
新たな繊維や生地などの技術革新に挑戦する。
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ユニクロの柳井さんも渋沢栄一を
とても尊敬しておられます。
三菱財閥を築いた岩崎弥太郎とは
正反対の産業振興をした方です。
新しいお札にもなっている渋沢さんですが、
数々の企業を興し、日本の産業の父
ともいえるでしょう。
論語とそろばんという講演集が有名です。
二宮尊徳も「道徳無き経済は犯罪、
経済無き道徳は寝言である」
と言っているように
全従業員の物心両面の幸福を実現するには
お金も人も必要、しかし人間として何が正しいか
人様良かれかし、の利他の心がなければ
長続きしない、社会に認められて存在できない
ということです。
儲けようと思うと儲からない、つまり利己の心で
商売すると儲からない、続かないということです。
私の会社だ、私の仕事だ、私のお客様だ、
そのために何かせずに居られない、という
経営者意識を持ち仕事すると、会社はどんどん
良くなります。どんどんお給料も上がります。
入り口で四の五の言っていないで
えいっと門を入り、まずやってみましょう。
実践しましょう。必ず結果が出ます。
理想に近づいていけます。
有力なパートナーと組み
新たな技術・サービスなどの技術革新に挑戦し
全員で幸せになりましょう。
今月もありがとうございます。
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株式会社JEI
山之口良子