生き方のヒント
2025年01月28日 [ 社長コラム ]
新年を迎えられたこと大変幸せです。
お正月休みにはご家族、ご親族、
ご友人と交流されたことでしょう。
今月は致知12月号
「生き方のヒント」から書きます。
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生き方のヒントを
祖母から汲み取ったという人がいる。
俳優の加山雄三さんである。
以前見たテレビで加山さんが
インタビューを受けていた。
加山さんの父上は
一世を風靡した名優上原謙さんである。
その上原さんが晩年に事業に失敗し、
大きな負債を抱えた。
インタビュアーがその頃を振り返り、
「あんな時、どんな人でも
背中に焦燥感が出るモノだが、
加山さんは全然そんなことはなかった。
なぜですか。」と質問した。
加山さんは答えた。
「それはおばあさんのおかげです。
僕を小さい頃からかわいがってくれた人ですが、
僕が子供の頃、何かあるたびに、
"おまえは今試されているんだよ"と言い、
"荷物が重いのでは無い。担ぐ力が弱いんだ。"
と言ってくれました。
そういう言葉が身についていたからだと思います。
祖母の言葉を反芻することで、
加山さんは自らの人格を錬成していったのだろう。
先知先哲の言葉には、
生き方のヒントを示唆したものが多い。
「制限の中において
初めて名人はその腕を示す」
ゲーテ、阪急グループの創業者小林一三氏も
同じようなことを言っている。
「金があったらできるという人は
金があってもできない人である」
物事をなす原点は古今東西不変である。
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加山雄三さんは歌手としてもテレビ、
映画でも有名な方で、お金持ちの名門の出なので
何も苦労していないように見えますが
大きな負債、大けがなど数々の苦難を
乗り越えていつも笑顔で歌っておられます。
自分の担ぐ力が弱いんだ、と
元は自分と捉えて前を向いて進んでいく。
これはとてつもないパワーを生みます。
なぜなら自分は自分でコントロールできますから。
あいつが悪い、会社が悪い、社会が悪いと
他責的で原因を自分に求めなくなると、
自分がコントロールできない外部にばかり
注意が行って、何も解決しない。
いらいらする→また失敗する
→よそのせいにする→何も解決しない
・・・負のサイクルに陥ります。
稲盛塾長も仰っています。
「苦しいときは試されている。
しかし良いときも試されている。」
つまり良いとき有頂天になっていると
足掬われ谷底へ落ちるということでしょう。
あれが無いから、これが無いからと
言い訳ばかりの人は
たとえそれが与えられたとしても
完遂できない人だと小林一三さんも仰っています。
なければ工夫する、人の力を借りるなど
強く思えば道は開けます。
荷物が重いのでは無い、担ぐ力が弱いのだ。
心にとめて、会社とともに成長していきましょう。
今月もありがとうございます。
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株式会社JEI
山之口良子