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AI 時代の働き方、スキルを育てる方法

2025年08月28日 [ 社長コラム ]


今月は日経新聞7/15 「AI時代の働き方、
スキルを育てる方法」 神戸大学 後藤准教授について書きます。
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AI は自動化によって人間を単純作業から解放します。
しかし自動化が進むと業務に必要な暗黙知を
養う機会がなくなっていきます。
米ニューヨーク大学カレンアンソニー助教授による、
投資銀行の分析業務にAIを導入した事例の研究では、
チームワークと対話の重要性が示されました。
若手は効率的なAIツール操作、
シニアは分析結果に基づく意志決定と
完全に分業したグループでは、若手のスキルは上がらず、
昇進は遅れ、離職率も高いという結果となりました。
逆に昇進が早く離職率も低かったのが、
チームで対話を繰り返し
最適なやり方を模索したグループでした。
若手がシニアの経験的なフィードバックを受けて
最適な分析方法や解釈を探索することで、
単にツール操作が上達するだけでなく、
AI分析と経験知との結びつきに
理解が深まる様子が観察されました。
組織に埋もれた暗黙知をデータ化し、
そのデータを参照して回答するチャットボットを
整備する企業が増えています。
これを教師役にすれば,
若手社員も過去からの積み重ねという膨大な知識を
自ら学ぶことができます。
もちろん暗黙知はデータ化されないものも多く、
AIの回答には限界もありますが、
コストをかけずに知識を広げ、
経験学習を補完することは容易になっています。
AI時代の働き手には、それと同時に失われる経験学習を
意識的に補う自己育成戦略が必要になっています。
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この記事を読んで、JEIの現状みたいだと驚きました。
JEIは後者のチームです。
チームで対話を繰り返し手を動かし、
最適なやり方を模索し続けています。
若手ベテラン混成チームで課題の解決に向かっています。
単に目の前の問題を片付けるだけでなく、
設計・製造・品質・施工の各工程での
課題・問題点を掘り下げます。
メーカーで、施工もあり、メンテもある
JEIならではできることです。
ベテランがもつ膨大な暗黙知、
表に出ないノウハウなどまだまだ顕在化して
誰もがアクセスできる状態にはありません。
ベテランはこれからこれらの埋もれた知、
ノウハウを有形化し、
誰もがアクセスできる形にしていってほしいです。
チャットボットで対話できるようにしたいです。
若手はそれを見る・触る・やってみることで
自分のものにできます。
経験学習する機会がJEIにはたくさんあります。
自分たちが自分たちの手で作っていく楽しみがあります。
若手ベテラン混成チームの底力見せましょう。
今月もありがとうございます。
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2025年8月28日
山之口 良子


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