イノベーション実現の条件後編 日本の反撃はエッジから
2026年04月28日 [ 社長コラム ]
4月、春本番、新入生が町を歩き、新しい気持ちになる季節です。
今月は 3月のコラムの続き、2026.1.16日経新聞経済教室
イノベーション実現の条件後編 日本の反撃はエッジから
若林秀樹熊本大学教授から書きます。
-------
いま、イノベーションの世界でエッジが注目されている。
中央で無く端末(エッジ)周辺にある
様々なセンサで集められたフィジカルでリアルなデータを扱い、
そこで処理し制御するという技術である。
エッジ+AIの世界では部品であるアナログ・パワー半導体、
センサ、プリント基板などが重要になる。
こうしたエッジへの流れはハイテク分野で崖っぷちに
立たされている日本を支えてきた製造業に希望を与える。
産業界ではエッジ分野が革新を生んできた。
その他製造業、ゲーム、玩具、スポーツ用品など、
多岐にわたるが、そこから任天堂、ソニーのゲーム音楽などがある。
コアが最適化の過程で多様性をそぎ落とす一方
その多様性はエッジへ押し出される。
フィジカルに根ざした領域は設計空間が広く、分散的に発展する。
経営において、主流事業は安定収入、効率が求められ、
失敗が許されないが、エッジ側にある新規事業や
赤字部門では前例のない仮説構築と意思決定、
リスク管理、部門間調整が必要となり、
端から外と内を俯瞰でき、それ故経営者としての
抽象化能力と現実感覚が鍛えられる。
勝ち筋のノウハウはエッジたる中堅中小企業の社員や、
論文にも特許にもなっていない暗黙知に宿る。
イノベーションを生むのは、エッジに立つ、
よそもの、わかもの、おろかものたちなのだ。
-------
3月のコラムに、イノベーションは辺境の
スタートアップや中小企業からということを書きました。
その後編、イノベーションは
崖っぷちの辺境・エッジから生まれると書かれています。
崖っぷちだからこそ、試行錯誤で創造性を鍛えられるのです。
まさにJEIの製品領域はフィジカルAI
(センサなどで現実世界の状況をリアルタイムに
認識・理解し物理的なハードウエアを伴って
自律的に行動・作業するAI技術)に重なっています。
使う人に最も近い接点を持っているので、
リアルなデータが生きるのです。
フィジカルAIというとロボット、自動運転などが
思い浮かびますが、JEIのシステムにも取り込むと、
もっと安心・安全をお届けできます。
JEIの暗黙知を駆使し、エッジから
日本のセキュリティを変革していきます。
2026年4月28日
山之口良子



